2016年10月5日水曜日

「ヤンマーミュージアム」2016年度グッドデザイン賞に輝く!

今年のグッドデザイン賞に輝いたヤンマーミュージアムを紹介する。


当ミュージアムは、ヤンマー操業100周年の記念事業として建設された企業ミュージアムである。
創業者の生誕地である滋賀県長浜市にある。

ヤンマーは漁業、農業、建築・エネルギーの3つの事業を展開している。
その事業領域である「海洋」→「水盤」、「大地」→「緑の大屋根」、「都市」→「来館者の賑わい」という要素展開でミニマムかつダイナミックに表現した建築物である。
そして、その中にヤンマーというブランドイメージをアピールしている。

長浜の街並みの特徴である「舟板塀」と「水の景色」の要素を取り入れ、長浜を感じられる工夫がされている。
また、子どもたちが自然の仕組みや環境、ものづくりについて「見て、感じて、学べる」内容とすることで、長浜と未来を担う子供たちの興味を引くように考えられている。


*建築物の概要は

延べ面積約2,910㎡、鉄骨造2階建
創業者記念室、ものづくりを体験できる展示室、自然に触れ学べるビオトープ(生物生息空間)、ワークショップやショップ・カフェなどで構成されている。
特に、琵琶湖周辺の植物で構成されたビオトープのある、緑の大屋根と前面に広がる水盤、
「舟板塀」を思わせる杉板本実型枠で固めたコンクリートとガラスで構築された建築は来客に、やすらぎと賑わいが感じられる内容となっている。


*受賞の背景

創業者の精神「美しき世界は感謝の心から」のもと、操業100年の感謝の想いを示し、長浜市の発展・活性化のための新たな地域交流拠点となる施設を目指した。
また、企業理念である「資源循環型社会の実現」・「地球規模の課題への取り組み」を体現する施設であり、子どもたちが環境、エネルギーやものづくりの大切さを体験・学習できる施設を目指している。


*デザインコンセプトとしては

ヤンマーブランドを形象化した建築、長浜に相応しく長浜を感じる建築、観て・感じて・学べる環境建築という観点に重きを置いた。


*企画・開発の意義

記念施設というと、会社の歴史や技術力などに重きを置きがちだが、そうではなく地域社会との連携と将来世代の育成に取り組む姿勢を表現した。
地域に溶け込み共に歩み発展する企業としての姿勢を盛り込み、長浜らしさを取り入れ、分かりやすく体験せきる環境技術のデザイン化で、企業のアイデンティティも表現した。


*創意工夫

「全面に広がる水盤(海洋)」「琵琶湖の地域種で構成したビオトーブと粗放緑化の大屋根(大地)」「来館者で賑わうガラスとコンクリートのボックス(都市)」の3つの要素で外観を徹底的に単純化した。


*アクセス

滋賀県長浜市三和町6-50
JR北陸本線長浜駅より徒歩約10
土日祝は無料シャトルバス運航



*周辺の観光スポット

・長浜城 琵琶湖に面した公演に建っている。中は博物館で上階から望む景色は最高!
 9001700 大人(高校生以上)400円 中・小学生 200

・黒壁スクエア 名の通り黒い壁の建物の中はガラスのお店。長浜に行ったら外せないスポット 10001800 無料(一部有料)

0 件のコメント:

コメントを投稿