電気釜の商品試験も進んでいる。
やはり、赤羽根電機の製品は結果が思わしくない。
水の量をどんなに変えてみても、炊けずに終わった
り、ベトベトだったりしてちょうど良い水加減が特定
できない。
り、ベトベトだったりしてちょうど良い水加減が特定
できない。
炊きあがりに蓋の取っ手を素手で持つと火傷をしそう
な熱さである。
な熱さである。
三週間後の雨の降る中を二人の男が、あなたの暮らし出版社にやって来た。
赤羽根電機の社員、奥村と酒井である。
常子が応対した。
突然、若い酒井が、会社が潰れると、妻や小さな子供を養えなくなると泣き出し、どうか助けて欲しいと土下座して懇願した。
困惑する常子だが、廊下を通りかかった編集長の花山が、お門違いだと追い返した。
雨降る玄関外に出た二人の表情は、先程とはまるで違っていた。
特にホロリとさせる演技をしていた酒井は、怒りをあらわにした太々しい顔つきに変わっていた。
その二人をやり過ごした一人の男がクローズアップされた。
誰だろう?
一方、星野の家を訪れた常子を、青葉ちゃんと大樹君は、「お帰りなさい」と迎える。
一瞬、戸惑いの表情をする常子に、青葉ちゃんから「ただいまは?」と催促され、やっと嬉しそうな笑顔で「ただいま!」と返す常子であった。
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