NHK朝ドラ、とと姉ちゃんの主題歌「花束を君に贈ろう」は、私の中では今年のレコード大賞の最右翼である。
「普段からメイクしない君が薄化粧した朝
始まりと終わりの狭間で
忘れぬ約束した」
という何とも微妙で不可解な歌詞で始まり、
「花束を君に贈ろう
愛しい人 愛しい人
どんな言葉並べても
真実にはならないから
今日は贈ろう 涙色の花束をきみに」
とつづく、朝聴けるのはここまでである。
前回放映のハイライトの後に流されている。アニメの中に現れる主人公の表情は、涙の雫が花びらに代わるのを楽しそうに受け止めている。
つづきの歌詞は、
毎日の人知れぬ苦労や悲しみも無く
ただ楽しいことばかりだったら
愛なんて知らずに済んだのにな
花束を君に贈ろう
言いたいこと 言いたいこと
きっと山ほどあるけど
神様しか知らないまま
今日は贈ろう 涙色の花束を君に
両手でも抱えきれない
眩い風景の数々をありがとう
世界中が雨の日も
君の笑顔が僕の太陽だったよ
今は伝わらなくても
真実には変わりないさ
抱きしめてよ たった一度 さよならの前に
花束を君に贈ろう
愛しい人 愛しい人
どんな言葉並べても
君を讃えるには足りないから
今日は贈ろう 涙色の花束を君に
最後まで打ち込んで、目がウルっとした。
凡人では体験することのない人生の悲哀を、若くして知らざるを得なかった彼女の思いが詰まっていると感じた。
メロディも素直に入って来る。
最後に、アニメの少女から涙色の花束を、主人公の常子が嬉しそうに受け取って本編に入る。
これからもっと素晴らしい歌が発表されるかもしれないが、私は大賞を取る一番手だと思っている。
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